《ルニィ》指摘ばかり=出来損ない?
「私、出来損ないなんです。」
その言葉が、
とても印象に残っています。
職場で何かを伝えるたび、指摘を受ける。
報告をすれば言い直される。
「他の人は何も言われないのに、私だけなんです。」
そう話すその方は、少し笑いながらも、
とても苦しそうでした。
仕事ができないから。
理解力がないから。
きっと私は向いていない。
そんなふうに、
自分を責め続けていました。
でも、お話を伺っているうちに、
私はあることが気になりました。
本当に苦しかったのは、
指摘を受けたことだったのかということです。
《指摘される私は、価値のない人間》
そう思ってしまったことが、
一番苦しかったのではないでしょうか。
もちろん、理不尽な職場もあります。
努力しても認めてもらえない環境もあるでしょう。
でも《指摘された》いう出来事と、
《私は出来損ないだ》という結論は、
イコールではありません。
その間には、
本当は何も書かれていないのです。
それなのに私たちは、無意識のうちに、
その空白を自分を責める言葉で埋めてしまうことがあります。
人は、自分が信じた言葉に縛られる
誰かに言われた一言よりも、
自分が自分に言い続けた言葉のほうが、
心を縛ることがあります。
「どうせ私なんて。」
「また失敗する。」
「向いていない。」
そう思い続けているうちに、
それは事実ではなくても、
自分の中では真実になってしまいます。
《言霊》という言葉があるように、
未来は、その言葉に引っ張られることがあるからです。
もし今、誰かの指摘を思い出し、
苦しくなっているなら。
その言葉を信じる前に、
一度だけ立ち止まってみてください。
その指摘は、
あなたという人を否定したものですか。
それとも、
一つの出来事について話していたことなのでしょうか。
その違いに気づけたとき、
自分に向ける言葉は、
少しずつ変わっていくのかもしれません。
ルニィ

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