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《ルニィ》鑑定を受けに来たわけではない 〜言葉と、本当の気持ちは違うことがある〜

  「今日は、鑑定を受けに来たわけではありません。」

 

  以前、
  そんな言葉から始まった時間がありました。

 

  その方は、占いについて
  一つだけ質問があるとおっしゃいました。

 

 

  これまで何人もの占い師に相談してきたこと。
  その中で、悲しい思いをしたこと。

 

  「占いを受ける意味が分からなくなった。」

  そう静かに話してくださいました。

 

 

  お話を伺っていると、
  その方の中には、

  「占いとは、こうあるべき。」

  そんなイメージがあるようにも感じられました。

 

 
  
  だからこそ、
  そのイメージと違う鑑定に出会うたび、
  受け止めきれなかったのかもしれません。

 

 

 

  もちろんそれが良いとか悪いとか、
  そういうことではありません。

 

  人には、
  それぞれ大切にしている価値観があります。

 

  だから、同じ占いを受けても、
  心に残る人と、そうではない人がいるのも
  自然なことなのだと思います。

 

 

  その方は何度も
  「今日は鑑定を受けに来たわけではありません。」
  と話していました。

 

 

  でも帰る頃、
  その方は静かにこうおっしゃいました。

 

 

  「……少し、見てもらえますか。」

 

 

 

  あの時間を振り返るたび、
  思うことがあります。

 

 

  人は、本当に伝えたいことを、
  最初から言葉にできるとは限らない。

 

 

 

  もちろん、
  すべてがそうとは限りません。

 

 

 

  でも、お話を重ねていくと、
  最初の言葉とは違う景色が広がりはじめます。

 

 

  だから、私は最初の一言だけで、
  その方を見ることはありません。

 

 

 

  言葉は、
  その時の気持ちをそのまま表すこともあれば、
  心を守るために選ばれることもあります。

 

 

  その奥にある想いまで、
  耳を傾けていく。

 

 

  そんな時間を、
  大切にしています。

 

 

 

  もし今、
  何を話せばいいのか分からない。

 

  本当の気持ちが、
  自分でもまだ整理できていない。

 

 

  そんな時間を過ごしているなら、
  最初から答えを用意してこなくても大丈夫です。

 

 

 

  話しているうちに、
  言葉より先に動いていた心に
  気づくことがあります。

 

 

 

  その時に見えてくる景色は、
  最初に思い描いていたものとは
  少し違うかもしれません。

 

 

 

  でもその景色が、
  これからの一歩を照らしてくれることもあるのです。

 

 

 

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  《プロフィール》
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