《鳥居さり》執着さんに捧ぐ 上手な恋の手放し方
もう終わった方がいいのかもしれない。
連絡は減った。
会う約束も曖昧。
以前のような優しさも感じられない。
本当は気づいているのです。
彼の気持ちが自分に向いていないこと。
このまま待ち続けても、望む未来には辿り着けないかもしれないこと。
それでも諦められない。
そんなご相談は本当にたくさんいただきます。
しかし、その方たちは必ずしもお相手のことを諦められないわけではないのです。
諦められないのは、彼と一緒にいた頃の幸せな自分だったりします。
愛されていた自分。
必要とされていた自分。
未来に希望を持てていた自分。
あの頃の自分を失うのが怖い。
だから彼を手放せないのです。
もし彼を手放してしまったら、あの幸せな時間まで消えてしまうような気がする。
自分が過ごした日々が無意味だったと認めることになる気がする。
だから苦しくても握りしめてしまうのです。
しかし、本当に手放さなければいけないのは彼ではありません。
執着です。
彼と過ごした時間はなくなりません。
楽しかった思い出も、幸せだった記憶も、あなたが誰かを本気で愛した事実も消えません。
手放すのは、彼が戻ってくるかもしれないという期待。
いつかまた好きになってくれるかもしれないという願望。
あの頃と同じ未来が手に入るかもしれないという幻想です。
それらを握りしめている限り、新しい幸せが入る場所がありません。
恋愛だけではありません。
仕事や、人間関係のご縁も同じです。
終わったものを終わったと認めることは敗北ではありません。
次へ進むための準備です。
そして不思議なことに、本当に必要なご縁は何度離れても戻ってくることがあります。
だから無理に追いかけなくても大丈夫。
今はただ、自分の人生を生きることに集中してみてください。
彼がいない人生を考えるのではなく、自分が幸せになる人生を考えてみるのです。
何をしたいのか。
どこへ行きたいのか。
どんな人になりたいのか。
その答えを探しているうちに、気づけば彼のことを考える時間は少しずつ減っていきます。
手放すというのは忘れることではありません。
大切な思い出として胸にしまいながら、自分の足で未来へ歩き出すことです。
恋を手放した先には、恋をしていた頃よりもずっと自由で、ずっと穏やかなあなたが待っているはず。
だから今日だけは、お相手の幸せではなく、自分の幸せを考えてみてください。
あなたが手放せなかったのは彼ではなく、幸せだった過去の自分自身。
恋の終わりは、ご縁の終わりとは限りません。
しかし今は誰かを待つ時間よりも、自分を輝かせる時間を増やしていきましょう。
その先で振り返った時、あの恋が終わりではなく、新しい人生の始まりだったと気づく日が来るかもしれません。
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