《ルニィ》腹が立つのは、まだ期待しているから 〜《家族なら分かってくれる》と思っていたあなたへ〜
【本当に諦めた相手には、
人はそこまで怒りません。】
以前、こんなご相談がありました。
妹さんの結婚式を前に、
苦しくなってしまった女性です。
妹のことは大好きだった。
幸せになってほしかった。
姉として、
誰よりもその日を楽しみにしていたそうです。
きっと泣くだろうな。
そんなことを思いながら。
家族にとって、
かけがえのない一日になるはずだった。
でも
招待客の名前を見た瞬間、
心が凍りついた。
そこに並んでいたのは、
妹と特別親しいわけでもない
父親の仕事関係者や著名人たち。
妹は華やかな式を望んでいた。
父はその場を、
今後の仕事にも繋げたいと考えていた。
二人の思惑は一致していた。
それを見た瞬間、
強い怒りが込み上げた。
なぜ家族のお祝いを、
そんな場にしてしまうのか。
なぜ純粋に祝うだけでは駄目なのか。
見栄っ張りな妹にも
それを後押しする父にも
腹が立った。
でも一番苦しかったのは、
そんな感情を持ってしまった彼女自身でした。
「家柄に未練なんてないんです」
そう言いながら、
なぜこんなに苦しんでいるのか
理解できずにいました。
本当に嫌だったのは
著名人が来ることじゃない。
豪華な式でもない。
《家族との大切な時間》が、
別のものになってしまったことでした。
純粋に祝いたかった。
妹の幸せを喜びたかった。
家族として、その時間を過ごしたかった。
でも家族にとっては、
それだけではなかった。
そして本当の痛みは、
そこからでした。
彼女は
家族なら分かってくれていると思っていた。
家族なら同じように大切にしてくれると思っていた。
でも違った。
《家族なら分かってくれる》と思っていたのは
自分だけだった。
だから苦しかった。
だから怒った。
人は価値観が違うだけでは、
ここまで傷つきません。
傷つくのは、
期待していた時です。
分かってくれる、
同じ景色を見ていると思っていた時です。
だから本当に苦しかったのは
《家族なら分かってくれる》
という期待が壊れたことでした。
もし今、
誰かへの怒りが消えないなら
その奥にあるのは、
怒りではないのかもしれません。
まだ残っている期待。
分かってほしかった気持ち。
同じように思っていたいという願い。
その置き去りにした本音が
今も静かにあなたの心の扉を
叩いているからかもしれません。
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