《鳥居さり》立冬 冬の始まりと整え方
11月7日は立冬。
暦の上では、ここから冬が始まります。
「もう冬なの?」と思う方もいるかもしれませんが、
二十四節気では、季節は気温だけで決まるものではありません。
二十四節気とは、太陽の動きをもとに一年を24の時期に分け、
それぞれに季節の変化を表す名前をつけたもの。
立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至など、
私たちがよく耳にする言葉も二十四節気のひとつです。
2026年の立冬は11月7日18時52分。
太陽黄経が225度になるタイミングです。
次の二十四節気は11月22日の小雪、
そして12月7日に大雪、
12月22日に冬至へと進んでいきます。
つまり立冬は、いきなり真冬になる日ではありません。
「これから冬へ向かっていきますよ」という、季節の転換点なのです。
二十四節気を眺めていると、
日本人が昔から自然の変化をとても細やかに感じ取って暮らしてきたことがわかります。
秋の終わりには寒露、霜降があり、その先に立冬が来る。
そして小雪、大雪と寒さが深まり、冬至を迎える。
季節は突然切り替わるのではなく、少しずつ移り変わっていきます。
これは、私たちの人生にも少し似ています。
徐々に変化するものたち
何かを変えようと思ったとき、今日から突然別人になる必要はありません。
少しずつ環境を変える。
付き合う人を変える。
生活のリズムを整える。
必要のないものを手放す。
そうやって小さな変化を積み重ねているうちに、
振り返れば以前とはまったく違う場所に立っていることがあります。
立冬は、そんな「次の季節への準備」を始めるのにも向いている時期です。
冬は焦らなくてもいい
冬は、植物にとっても表から見える成長が少なくなる季節。
けれど、土の中では根を張っています。
人も同じで、いつも外へ向かって動き続ければいいわけではありません。
立冬から冬至へ向かう時期は、
今年ここまでやってきたことを振り返り、
これから何を残し、何を手放していくのかを考えてみる。
来年は何をしたいかだけではなく、もう頑張らなくていいことは何か
本当は必要ないのに続けていることは何か
自分が大切にしたいものは何か
そんな問いを持ってみるのもおすすめです。
特に、周囲に合わせることを頑張ってきた人ほど、
冬の入り口では少し内側に意識を戻してみてください。
人からどう見えるかではなく、自分はどうしたいのか。
今の自分に必要なのは、さらに頑張ることなのか、それとも整えることなのか。
人生というものは、ずっと上昇し続ける運気ばかりではありません。
動く時期があれば、整える時期もある。
表に出て成果を得る時期があれば、見えないところで力を蓄える時期もあります。
冬だからこそできることがあります。
立冬は、そのことを思い出させてくれる節目なのかもしれません。
今年も残り2か月。
焦って一年を終わらせるのではなく、ここからの時間をどう使うのかを少し考えてみる。
季節の変化に合わせて、自分の心と暮らしも整えていきましょう。
次の春に、どんな自分でいたいのか。
その答えは、冬の過ごし方の中に少しずつ育っていくのかもしれません。
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