秘伝を公開しても、盗めないもの《ルニィ》
「いつも真似してくるじゃん!」
子どもの頃、
そんな兄弟喧嘩をよくしていました。
「私が先だったのに!」
「なんで同じことするの?」
今思えば、
何をそんなに怒っていたのかと
ちょっぴりおかしくなります。
でも、あの頃は真剣でした。
自分だけのものだと思っていたのに、
誰かと同じになってしまう。
それが、どうしても
嫌な時期だったのでしょう。
自分で考えたこと。
時間をかけて工夫したこと。
それを簡単に真似されたら、
「ちょっと待ってよ!」と
言いたくなるのも分かります。
でも、今は思うのです。
真似されたら、自分の個性は減るのか?
例えば、料理でいう
「秘伝のレシピ」。
代々受け継がれてきた味。
長年の試行錯誤でたどり着いた作り方。
もし、そのレシピを
全部公開したらどうなるでしょう。
材料も、分量も、手順も。
何一つ隠さずに教える。
「さあ、どうぞ!」
ところが、同じように作っても、
なぜか同じ味にならない。
同じレシピでも、出来上がる料理は違う。
もちろん、
レシピを忠実に再現すれば、
同じ味に近づけることもあるでしょう。
それでも、レシピを知ることと、
長年その料理を作ってきた人になることは、
別の話です。
では、人の場合はどうでしょう。
誰かが自分のやり方を真似したとしても、
それで自分のすべてが
再現されたことになるのでしょうか。
もちろん、
大切な作品やアイデアを
勝手に使われたなら、
守るべきものは守っていい。
ただ、真似されたことと、
自分らしさを失うことは、
必ずしも同じではありません。
鑑定でも、
「自分には特別なものがない」
と感じているご相談者様が多くいらっしゃいます。
でも、私には、その人にしかないものが
隠れているように感じることがあります。
それは、目立つ才能や
分かりやすい長所とは
限らないのです。
だからこそ、一人ひとりのお話を
じっくり伺いたいと思っています。
人の真似はできても、
あなたにはなれない。
その違いに、
あなたは気づけていますか?
🌜ルニィ🌛

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