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《空馬羽津呂》◆ 第四章 個人事業主のための“見える化”ブランディング 4 「できること」より「なぜやるのか」

◆ 第四章 個人事業主のための“見える化”ブランディング

 

4 「できること」より「なぜやるのか」

 

個人事業主がブランディングで最初にぶつかる壁は、「何ができますか?」という問いです。

 

商品は?サービスは?実績は?資格は?

 

──世の中は“できること”を尋ねる構造で回っています。

 

けれど実は、ファンが生まれるのは 「何ができるか」ではなく「なぜそれをやるのか」 に触れた瞬間です。

 

理由や背景、価値観や原点。そこに人は心を動かされます。

 

● “できること”の時代はとっくに終わっている

 

どの業界でも、技術的な差はほとんどなくなりました。

 

デザインも、カウンセリングも、コンサルも、教室も、

 

やろうと思えば誰でも学べるし、似たサービスは無数に存在しています。

 

つまり、

「できること」だけでは差別化にならない。

 

むしろ、技術やメニューだけを並べると「その他大勢」に埋もれやすくなります。

 

一方で、

「なぜその仕事を続けているのか」

「その道を選んだ背景は何か」

といった物語は、簡単に真似できません。

ここにこそ、ブランドのコアがあります。

 

● バウハウスの思想:形の前に“意図”がある

 

バウハウスのデザイン哲学は徹底していました。

それは、「形は、意図の後に生まれる」という考え方です。

 

どんな形にするかよりも先に、

 

・なぜその形が必要なのか

・何を解決するためのデザインなのか

・どんな思想や目的に基づいているのか

 

これを明確にしなければ、デザインは成立しない。

 

コンサル、コーチング、ヒーリングといった“無形の仕事”でも、まったく同じです。

 

「なぜやるのか」という意図が、サービスの形や使う言葉を決める。

 

この順番を守った人だけが、世界観として一貫したブランディングを作れます。

 

● 人は“理由”に心を動かされる

 

「あなたは何をやっていますか?」

 

よりも、

 

「なぜそれをやっているんですか?」

 

のほうが、相手の心を強く引きつけます。

 

理由には、その人の価値観、人生経験、挫折、感動、怒り、喜び、「こうありたい」という理想など、

人間性”が詰まっているからです。

 

ここに触れたとき、読み手はこう思います。

 

「この人の視点が好き」

「この人から受けたい」

「この人に相談したい」

 

技術やサービスの説明では起きない反応です。

 

● 「なぜやるのか」が言える人は信用される

 

仕事への理由を明確に語れる人は、

 

・軸がある

・ブレない

・一貫している

・信頼できる

 

と認識されます。

 

たとえば私のやっている占い師であれば、

 

「未来を言い当てるため」

 

よりも

 

「人生の選択肢を“見える化”するため」

 

のほうが、読者にとって価値が理解しやすいのです。

 

カウンセラーであれば、

「悩みを聞くため」よりも

「本来の力を取り戻すため」

のほうが意味が伝わる。

 

目的が明確な人は、受け手の中で“役割”が成立します。

これは、信頼関係の基礎です。

 

● 「理由」は、ブランドの設計図になる

 

意図が明確になると、

言葉選び、写真、デザイン、文章の構造、サービス内容……

 

あらゆる表現が自動的に統一されます。

 

・“癒す”ための人の文章は柔らかく、余白があり、丸みが出る

・“整える”ための人の文章はロジカルで、ステップが明確

・“希望を示す”人は光のある語彙を多用する

・“行動を促す”人は直線的で力強い言葉を選ぶ

 

これらは意図から必然的に生まれる表現です。

つまり、「なぜやるのか」は、あなたの世界観の根源」

 

ここが決まれば、ブランドは勝手に整い始めます。

 

● “理由”がある人は、息が長い

 

できることは、時代が変われば陳腐化します。

流行に強く影響を受けます。

 

しかし、

「なぜやるのか」という意図は、揺らがない。

だからこそ、長く愛され、長く選ばれます。

 

SNSのフォロワーが増える人、口コミが途切れない人、リピーターに恵まれる人。

 

その共通点はただ一つ。

 

「なぜこの仕事をしているのか」を語れる人です。

 

● あなたの“理由”こそが、読者を惹きつける

 

個人ブランディングは、「できること」を並べる作業ではありません。

 

むしろ、

 

“あなたがその道を歩き続ける理由”を言語化する作業 です。

 

この理由が読者に届いた瞬間、

相手はあなたを“サービス提供者”ではなく、“世界観を持つひとりの人間”として見るようになります。

そのとき、選ばれ方が変わり、ファンが生まれ、ブランドが動き出します。

「できること」より、「なぜやるのか」。

このシンプルな原則こそ、あなたの魅力を最大化する最強のブランディングなのです。

 

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