《空馬羽津呂》◆ 第三章 人生設計をデザインする(バウハウス式) 1 ゴールは“形”ではなく“概念”にある
◆ 第三章 人生設計をデザインする(バウハウス式)
1 ゴールは“形”ではなく“概念”にある
人生をデザインするとき、私たちはつい「形」から決めようとしてしまいます。
どんな働き方をしたいか、どんな生活を送りたいか、どこに住みたいか、何を手に入れたいか。
しかし、これらはすべて“結果の形”でしかありません。
バウハウス式の思想では、形は最後に生まれる「副産物」です。
先に決めるべきは、もっと抽象的な、
“何のためにその形が必要なのか”という概念(コンセプト) です。
■ バウハウスが教えてくれる「形は概念に従う」
バウハウスのデザインは、見た目が美しいだけではありません。
無駄がなく、機能的で、長く愛される形になっています。
それは、最初に「美しい形をつくろう」と考えたからではなく、
“これは何のためのものか?”
“どんな価値を提供するのか?”
という根本的な問いからスタートしているからです。
このプロセスこそ、人生にそのまま応用できます。
たとえば「フリーで働きたい」という願いがあるとします。
でもこれは“形”です。
本当に問うべきは、
・なぜフリーで働きたいのか
・自分の人生で何を大切にしたいのか
・どんな価値を社会に残したいのか
という“概念”の方です。
概念が明確になれば、形は自然と決まり、迷いも減ります。
■ 形から入ると、人生はブレやすくなる
形を基準にすると、ほぼ確実に迷います。
なぜなら、形は環境に左右されやすいからです。
たとえば
・インフルエンサーがこう言っていた
・世の中の流行が変わった
・周りがうまくいっている方法に惹かれた
こういった外的要因によって、簡単に軸が揺らぎます。
形は、時代やトレンドによっていくらでも変わる“現象”です。
そこを基準にしてしまうと、人生の地図は何度も書き換えが必要になります。
だからこそ、バウハウスは形より先に「概念」を置きました。
概念は時代が変わっても揺れにくい“思想”だからです。
人生も同じで、概念が定まれば、選択肢が自然に整理されていきます。
「選ばなくてもいいもの」がどんどん消えていき、
本当に必要なことだけが残ります。
■ ゴールは“こうなりたい自分”ではなく、“こうありたい存在”
多くの人は “どんな自分になりたいか” を目標にしますが、
これは形に近い問いです。
バウハウス式で考えるなら、
もっと深いところにある “あり方” を問う必要があります。
・私はどんな価値観で生きたいのか
・人生で何を一番大切に扱いたいのか
・誰に、どんな影響を与える存在でいたいのか
この「存在の概念」がはっきりすると、
行動が迷いなく「それにふさわしい方向」に進み始めます。
占いで言えば、
「未来を当てるための鑑定」
ではなく、
“その人の根本的なあり方を再設計するサポート”
に近くなります。
概念が明確になった瞬間、
人生の選択はシンプルになり、運も動きやすくなります。
■ 形を追うのをやめると、人生は軽くなる
形に囚われている限り、
「もっと良い形があるのでは?」
と揺れ続けます。
しかし概念を握った時、人生の流れは一気に軽く、スムーズになります。
形はあとからついてくる。
むしろ、概念が強ければ強いほど、形は美しく整う。
これは建築だけでなく、人生にもそのまま当てはまる法則です。

