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《空馬羽津呂》◆ 第二章 占い=情報デザインである 6 感情とデータの両方で動く人間

◆ 第2章 占い=情報デザインである

 

6 感情とデータの両方で動く人間

 

私たち人間は、「理性」だけでも、「感情」だけでも動きません。

どちらか一方が欠けると、意思決定は不安定になり、迷いやすくなります。

 

この“二層構造”を理解することは、占いを提供する側にとって、非常に大切な視点です。

 

情報デザインの世界でも同じで、データだけでは人は動かず、感情だけでは再現性がありません。

 

両方が揃ったとき、はじめて人は自然に動き出します。

 

 

たとえば、タロット鑑定で「転職は良い時期です」と結果が出たとします。

 

これだけだと、多くの人は動けません。

 

「なぜ良いのか」という理性的な理由(データ)が必要ですし、

 

「私は大丈夫かも」という感覚的な根拠(感情)も同時に必要なのです。

 

 

バウハウスが目指していた“総合芸術”という考え方も、まさにこのバランスを象徴しています。

 

形と機能、理性と感性。

 

どちらかだけを重視するのではなく、

“全体性”の中で美しく機能するものを作る――

それがバウハウスの核でした。

 

 

占いの現場でも同じで、

感情だけを満たして「安心させるだけ」の鑑定は、行動につながりません。

 

逆に、データや分析だけで「こうした方がいい」と押し付けても、

相手は心で納得していないため動けません。

 

大切なのは、この両方を自然につなげることです。

 

 

たとえば、次のような鑑定は、感情とデータの両方をバランス良く扱っています。

「あなたは今、停滞しているように感じていますよね。

でも実は、星の配置を見ると“外からの刺激を受けやすい時期”が来ています。

だから、少しだけ環境を変えると、新しい流れが動きやすいんです。

最近、興味を持ったことや、誘われて気になることってありませんでしたか?」

 

ここには

・感情への寄り添い

・データに基づいた説明

・行動を促す導線

この三つが入っています。

 

人が動くとき、心はこうつぶやきます。

「なんとなく良い気がするから動いてみるか」

これは感情の働きです。

 

ただし、この“なんとなく”の背後には、

明確な理由づけや背景説明がしっかりと存在している必要があります。

 

それによって、「動いてみても大丈夫」という心理的安全性が生まれるのです。

 

バウハウスのプロダクトが「説明されなくても良さを感じる」のは、

デザインの裏側に必ず“明確な意図と構造”があるからです。

 

見た瞬間に心が動くのは、理性を満たす設計があるからこそ。

感情とデータの両立は、美にも、行動にも、運にも関わるのです。

 

 

占いは、情報設計の中でもとくに“人間の心”を扱うデザインです。

 

だからこそ、

・感情に寄り添い

・データで支え

・行動につなぐ

 

この全体設計が重要になります。

 

人は感情で動き、理性で確認し、また感情で納得します。

その循環を理解して鑑定を組み立てられる占い師は、

相談者にとって“迷いを減らしてくれる存在”になれるのです。

 

 

 

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