《空馬羽津呂》◆ 第二章 占い=情報デザインである 5.占いとUIデザインの驚くべき共通点
◆ 第2章 占い=情報デザインである
5 占いとUIデザインの驚くべき共通点
占いとUIデザイン——この2つは、一見まったく関係のない分野のように思えます。
しかし、そらまが日々クライアントの人生に寄り添い、バウハウス的な“機能美”の視点で占いを深めていくと、2つのあいだに驚くほど多くの共通点があることが見えてきます。
UI(ユーザーインターフェース)デザインとは、「人が迷わず目的に辿り着けるように設計する技術」です。
たとえばアプリのボタンがどこにあると押しやすいか、どんな表示なら理解しやすいか、どの順番ならストレスなく操作できるか。
こうした“人の動き”を想定したうえで、見た目と機能を両立させて設計します。
これはバウハウスが大切にした機能美そのものです。
装飾より、使いやすさ。
派手さより、必然性。
迷わせる複雑さより、正しい動線。
占いも、まったく同じ原理で成り立っています。
● 占い師は「人生のUI設計者」である
占いの目的は、未来を当てることではなく、クライアントが“どう動けば良いか”を分かりやすく提示することです。
つまり、人生というアプリのUI(操作画面)をシンプルにし、迷わず行動できるように整える役割を担っています。
そらまがタロットを展開するとき、そこに現れるカードの位置や関係性は、クライアントが今どんな画面でどんなボタンが押せなくなっているかを示すようなものです。
・どのルートに進めば負担が減るのか
・どこに無駄なタップ(行動)が多いのか
・どの感情がバグになって動作を止めているのか
・どの選択肢が“正しいボタン”なのか
UIデザイナーが“ユーザーの動きを想定する”ように、占い師は“人生の動線”を想定して読み解きます。
占いはスピリチュアルでありながら、実は極めてロジカルな情報設計なのです。
● 良いUIも良い占いも、「迷い」を取り除く
良いUIデザインの最大の特徴は、
ユーザーを迷わせないこと。
そして良い占いの最大の特徴も、
クライアントの迷いが減ること。
迷わない人は、行動が早くなります。
行動が早い人は、チャンスを逃しにくくなります。
チャンスを掴む人は、結果的に“運が良い人”に見えます。
つまり、運の良し悪しは、UI(=導線設計)の質によって決まるのです。
バウハウスが
「必要なものだけを残し、本質に沿って構造を整える」こと
で機能美を生み出したように、
占いも“人生の必要な情報だけを残し、
優先順位を整理する”ことで人生の動きやすさを生み出します。
● UIが「心理」に配慮するように、占いも『感情動線』を扱う
最新のUIデザインでは「心理的安全性」や「ストレスの少なさ」が重要視されています。
ボタンを押したあとにわずかなアニメーションを加えたり、
失敗しても戻れる設計を用意したり、選択肢を3つ以内に制限することもあります。
これは、人の“感情の動線”を整える作業です。
占いも同じで、ただ選択肢を提示するだけでは不十分です。
人は感情で動き、感情で止まり、感情で迷うからです。
そらまの占いが必要としてもらえる理由は、この感情動線の扱い方を徹底的におこなうからです。
・不安を減らす言葉の使い方
・安心して進めるような道の示し方
・過去の痛みを見つめるための補助線
・未来への恐れを軽くするための象徴
感情が整うと、行動のUIが一気に分かりやすくなります。
● UIが進化し続けるように、占いもアップデートが必要になる
アプリがアップデートされるように、人の人生も常にアップデートされます。
立場が変わる、人間関係が変わる、価値観が変わる——。
そのたびに、UIデザインを見直す必要があるように、占いも人生の導線を再設計する必要があります。
定期的な占いが効果的なのは、このためです。
新しい状況に合わせて、
・ボタンの位置を変える
・メニューをシンプルにする
・優先タスクを変更する
・ストレスの原因を取り除く
まさにUIアップデートと同じです。
● まとめ:占いは“目に見えないUIデザイン”である
占いはスピリチュアルですが、“感覚”だけで成立しているわけではありません。
・人生の情報設計
・行動の動線設計
・感情の流れの設計
・未来の選択肢の整理
・意図の構造化
これらを扱う総合デザインであり、UIデザインと深く共鳴する哲学です。
バウハウスが目指したのは、「誰もが迷わず、美しく、気持ちよく生きられる設計」。
占いの仕事も、本質的には同じ方向を向いています。
そらまが提供する占いは、未来を“当てる”のではなく、未来へ“進みやすくする”。
それは、目に見えない領域にまで踏み込んだ、人生のUIデザインそのものなのです。

