《空馬羽津呂》◆ Prologue:コンセプトは現実をデザインする 。3. “運命はデザインできる”と気づいた日の話
3. “運命はデザインできる”と気づいた日の話
私は、ある瞬間に思い立ちました。
「運命って、決められているものではなく、デザインできるものなのではないか?」と。
占いを学び始めた当初、私は未来を“受け取るもの”だと思っていました。
カードが示す方向性や星の配置は、すでに決められた脚本のように映っていたのです。
しかし、鑑定を重ね、クライアントの人生と向き合ううちに、私は衝撃的な事実に出会いました。
運命は、決まっていませんでした。
同じカードが出ても、
同じ命盤でも、
その人の「解釈」と「選択」によって、現実はまったく違う方向に進んでいきました。
ある人は、
「このカードが出たからやめておきます」と行動を止めました。
別の人は、
「このカードが示すのはチャンスの予兆ですね。やってみます」と行動しました。
カードは同じなのに、
決断が違うだけで現実は変わっていく。
その瞬間、私は気付きました。
占いとは「未来を予言するもの」ではなく、
未来へのデザイン図面を読み解くものだと。
この気づきは、バウハウスの思想と重なります。
バウハウスでは、「形は機能に従う」と言われました。
つまり、コンセプト(思想)がまずあり、それが形を導く。
占いにおいても同じです。
「どう生きたいか」という 内的コンセプト が明確になった瞬間、
その人の表情、言葉、選ぶ環境、人間関係までが変わっていきます。
現実が動くのは、カードのせいではありません。
自分がコンセプトを選び、行動したからです。
私は思います。
運命とは与えられるものではなく、
デザインする意志そのものなのだと。
そして占いとは、
そのデザインを支えるための 「見えない構造の図面」 なのです。

