創始者挨拶
かつて自由が丘には、
「小さなヨーロッパ」と呼ばれた時代がありました。
洗練と知性、遊び心と静けさが交差するこの街に占い館を開くことは、
ひとつの夢でもあり挑戦でもあります。
『自由が丘デパート』。
名前の響きは、まるで昼間の星のように明るく澄んでいます。
けれど階段を一段降りるたび、
そこには時代に取り残された影が、
静かに息づいているのを感じるのです。
整った街の外縁に、ひっそりと残された地下水脈のようなこの場所。
油の匂い、錆びた扉、色褪せた看板。
それらは、かつてここで何かを夢見た人たちの「欲望の残滓」を今もなお、
ぬくもりのように抱き続けています。
ぼくが選ぶのは、いつだってそういう空間です。
整いすぎた場所や、人で賑わうきらびやかな舞台ではなく、
まだ誰にも見つけられていない「潜む何か」に呼ばれてしまうのです。
この地に初めて鉄道が通ったのは1927年。
当初は「九品仏前(くほんぶつまえ)」という名でした。
その二年後に駅名が「自由ヶ丘」に変更。
この名称は、近隣にあった自由主義教育の私塾「自由ヶ丘学園」に由来するとされます。
“自由”という言葉が冠されたのは、時代の中で異彩を放つ挑戦であり、
戦前の日本においてはかなり前衛的で、進歩的な響きを持っていました。
戦後、自由が丘は目黒区と世田谷区の境に位置する地の利を活かし、
東横沿線の発展とともに文化人・知識人が住む街として注目されます。
1950年代から60年代にかけては、映画館やジャズ喫茶、書店、洋品店が並び、
“モダン”と“教養”が共存する街へと育っていきました。
駅前にそびえる「自由が丘デパート」や「蜂の家」のカレー、老舗のケーキ店「モンブラン」は、
当時の夢や欲望の象徴であり、いまなお郷愁を誘う存在です。
1990年代以降、自由が丘は「スイーツの聖地」「女性に人気の街」として再注目されます。
南口の「スイーツフォレスト」など、洋菓子文化の集積地となり、
小さな路地にはセレクト雑貨店やギャラリー、隠れ家カフェが点在しはじめます。
表通りは洗練と可愛らしさに彩られ、裏通りにはどこか影を帯びた時間の堆積が残る。
この“二面性”こそが、自由が丘の魅力の本質といえるでしょう。
そして地下には、もうひとつの自由が丘が眠っています。
駅のガード下や「自由が丘デパート」地下には、
戦後から続くディープな風景がいまも生きているのです。
昭和のまま止まった空間に、古い理髪店、居酒屋、靴修理、演芸場の面影が漂う……
この地下空間は、表の「光」と対を成す「影」。
自由が丘の“自由さ”とは、整った美しさだけでなく、
こうした「残されたもの」への敬意も内包しているのです。
「自由が丘」という地名は、正式には“が”は平仮名。
ただし旧称「自由ヶ丘」や略称「ジユウガオカ」も併存しており、
看板などに名残が見られます。
自由が丘は「陽」の顔と「陰」の顔を併せ持つ街。
だからこそ“光と影を読む”という占いの世界には、これ以上ない舞台です。
その表層の可憐さの奥に潜む「記憶」や「気配」こそ、
ぼくたちが耳をすませるべき場所なのかもしれません。
ここには、人間の“影”がある。
だからこそ、占いという光が生きる。
占いは、未来を言い当てる道具ではなく
過去を理解し、現在を照らし、
自らの意思で進むべき道を選び取るための“地図”です。
この自由が丘店は、美しい雑貨やカフェのように
「心に余白をつくる場所」でありたいと思いました。
静かに自分と向き合い、深く話を聞き、
星や数、カードたちのささやきを受け取る。
そんな特別な時間を、ここで過ごしてほしいのです。
ぼくがこの街に店を開く決意をした理由は、
「知性ある孤独」に寄り添いたかったから。
自由で、柔らかくて、でも少し寂しげな、そんな心に向けて、
優しい占いの灯火をともしたいと願いました。
どうか、ここがあなたにとって、
自分を再確認できる場所となりますように。
そして再び歩き出すための、風が吹く場所でありますように。
ほしよみ堂の創始者って、どんな人物?
嵯峨天皇の皇子・源融から数えて28代目。
父母ともに霊験あらたかな術師の家系に生まれた、
精神世界のサラブレッド。
20才のとき大事故を起こし、
それをきっかけに運命論や哲学に目覚め、
霊術修行に入る。
23才で四柱推命と易や風水を学び、
名古屋を中心に東京、京都、広島で
ワークショップを定期開催。
30才、古着屋を数店経営しながら
経営コンサルタント業を始める。
33才の時にある霊能者の導きで
東京の原宿に土地を購入し自社ビルを建設し、
同時にヴィンテージショップを開業。
その後、紫微斗数(しびとすう)をはじめ、
台湾の本格占術の秘伝を次々に習得。
占術専門店『ほしよみ堂』を立ち上げ、
プロの占い師を100名以上輩出する。
教えた生徒の数は千人以上。
総鑑定数は2万件を超える。
本名での著書は39冊。
『紫微斗数占い入門』(幻冬舎)
『ちょい足し風水』(扶桑社)
『妊活風水でしあわせになる! 子宝運アップ25のルール』(祥伝社)
『陰陽師カード』(株式会社林武利)
『天津金木占術奥義』(東洋書院)
『四柱推命教本』(ごきげんビジネス出版)
『最短2週間で稼げる占い師になる方法』(ごきげんビジネス出版)
『しあわせになる恋の法則』(宮帯出版)
『紫微斗数タロット占術』(宮帯出版)
『人材に悩む経営者のための占い師が答える31の助言』(ファストブック)他。
◆得意な占術命術:
紫微斗数、四柱推命、カバラ数秘術卜術:六壬神課
タロット、周易、断易、気学四盤掛
天津金木相術:姓名判断、風水、家相、地相、墓相、名刺相
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