《空馬羽津呂》艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
宝石は、地の底で生まれます。
誰にも見えない深い場所で、
長い時間、強い圧力と熱にさらされながら、
少しずつ、ほんとうの姿を育てていくのです。
最初から輝いていたものは、ひとつもありません。
暗く、重く、逃げ出したくなるような環境の中で、
それでも崩れずに存在しつづけたものだけが、
やがて「宝」と呼ばれるようになります。
「艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)」
――困難はあなたを玉(たま)にする。
人は苦しみを通して磨かれ、
やがて自ら光を放つようになる。
この言葉には、そんな祈りのような真実が宿っています。
けれど、現実の私たちは、
苦しみの中にいるとき、それを“磨きの時間”だなんて思えません。
努力が報われず、信じたものが壊れ、
誰にも理解されない痛みを抱えたまま、
心の奥で「もう無理」と呟いてしまう夜もある。
そのとき、思うのです。
「宝石は、ただ孤独に耐えているだけなのだろうか」と。
いいえ。
宝石もまた、地の中で“響き合って”います。
見えないけれど、無数の鉱物たちが支え合い、
大地という母の中で、互いの存在を感じながら育っています。
孤独に見えて、実は深い繋がりの中で成長しているのです。
人の魂も、同じです。
どんなに暗い場所にいても、
あなたは決してひとりではありません。
同じ痛みを知った誰かが、
別の場所で静かに祈っている。
その祈りの光が、あなたの方へ届く時がある。
だから、もし今、
人生の重圧に押しつぶされそうなとき、
「これは私を玉にしている時間なんだ」と、
小さく呟いてみてください。
そして、誰かに話してみてください。
苦しみを言葉にすることは、
自分を責めることではありません。
それは、自分の内にある“原石”を見つめ直す行為です。
話すことで、心の中の硬い殻が少しずつ削られ、
光を受け取る面が増えていくのです。
私は、そんな時間を一緒に歩みたいと思っています。
占いとは、未来を当てるものではなく、
「今」という闇の中にある光を一緒に探す作業です。
苦しみの意味を見つけ、そこに宿るギフトを受け取るとき、
人は本当に美しく変わります。
私自身も、何度も砕けそうになったことがあります。
けれど、そのたびに誰かが手を差し伸べてくれました。
その人たちの言葉やぬくもりが、
私という石を少しずつ磨いてくれたのです。
だから今度は、私がその光を手渡す番です。
あなたが抱えてきた苦しみが、
無駄ではなく、未来の誰かを照らす灯になる。
その瞬間を、一緒に見届けたいと思います。
宝石は、孤独に耐えているのではありません。
光が届くその日を信じて、
大地の中で、静かに息づいているのです。
あなたも、きっと同じ。
今はまだ見えなくても、
その痛みの中で、確かに光が生まれています。
艱難汝を玉にす。
あなたの中の輝きが、もうすぐ、世界を照らします。
🌙 空馬羽津呂(そらま・うつろ)
語り部・声の表現者・スピリチュアルワーカー
苦しみの意味を見つめ、心の奥に眠る「光の原石」を一緒に見つけていくお手伝いをしています。
あなたが孤独の中で見失いかけた“ほんとうの光”を、
もう一度思い出せるように。
艱難の時間を、共に歩んでいきましょう。

