《鳥居さり》🌕十三夜のお月見——満ちきらない美しさを愛でる夜
秋といえば、十五夜のお月見を思い浮かべる方が多いと思います。
けれども、日本にはもうひとつ、“十三夜(じゅうさんや)”という特別なお月見の日があります。

十三夜は旧暦の9月13日にあたる夜で、十五夜の約1か月後に巡ってきます。
2025年の十三夜は、11月2日(日)——まさに今夜です。
空気が澄み、月がいちばん美しく輝く季節。
深まる秋の夜に、静かに月を見上げてみませんか?
🌾日本独自の「後(のち)の月見」
十五夜は中国から伝わった風習ですが、十三夜は日本生まれの行事。
「後(のち)の月見」「後の名月」とも呼ばれ、十五夜と十三夜の両方をお祝いすると「片見月(かたみづき)」にならず、縁起が良いとされています。
昔の人は、十五夜と十三夜の両方を楽しむことで、
「物事が円満に続く」「ご縁が長く続く」
そんな願いを月に託していたのです。
🍡お供えと願い
十三夜は「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれ、
お供えには月見団子のほかに、栗や枝豆を用意します。
秋の実りに感謝しながら月を眺めると、自然と心も落ち着いていきます。
十三夜の月は、十五夜のような満月ではなく、少しだけ欠けています。
けれどもその“欠け”が、どこか人の心に寄り添う美しさを放っています。
「まだ途中でも、それでいい」
そんな優しいメッセージを、月がそっと伝えてくれているようです。
🌙十三夜の過ごし方
・静かな場所で月を見上げながら、心の声を聴く
・温かいお茶やお団子を用意して、ゆっくり月を味わう
・願いごとや手放したい思いを書き出してみる
占い的に見ても、十三夜は“心を整え、新しい運を迎えるタイミング”。
月の光があなたの内側を照らし、停滞していた流れを解き放ってくれます。
✨今夜、空を見上げて
満ちきらない十三夜の月は、「未完成の美」を教えてくれます。
完璧でなくても、今の自分を受け入れること。
それが、次の満ちゆく運を呼び込む第一歩です。
どうか今夜は、少しだけ立ち止まって空を見上げてみてください。
十三夜の月が、あなたの願いをやさしく照らしています。

